トレーニング:みんな違ってみんないい part 1

バージョン 3

    皆様お久しぶりです。チェンジマネジメントチームの杉山です。

     

    さて今回のテーマはトレーニング。Google Apps においてもチェンジマネジメントにおいても、切っても切れないテーマですね。

    このお仕事についてから私自身も講師としてトレーニングを行わせていただくことが増えましたが、行う度にトレーニングというものの難しさと奥深さを痛感しています。

    トレーニングの最終目的は、対象となる生徒に何かを教えることはもとより、何かを教わった生徒が学んだことを適応したり実践したりするまでが遠足です。そこに至るまでには生徒側の姿勢と努力ももちろん関係してきますが、トレーニングを提供していく講師や内容を考える側がコントロールできることをいかに考え抜き、目的を達成するためにどんな内容、どんな手法でトレーニングを行うかということも大きく左右してくると思うのです。

     

    私の上司の Kim Wylie は、もともとニュージーランドで講師として活躍しており、Googleでの最初の仕事も社内研修プログラムのチームでトレーニングのニーズを策定し、実際に作り上げて遂行をすることでした。その全ての過程に携わることで、どのように人がテクノロジーをより効果的に使っていくかというヒントを沢山得ることができたといいます。今回は彼女の経験をもとに、トレーニングの要素やより効果的なトレーニングを作り上げ、遂行していくためのヒントを2回に渡って共有させていただきたいと思います。

     

    トレーニングはチェンジマネジメントの要素として非常に重要、ということのは今までのポストでも明記させていただいています。しかし、トレーニングを単体で行うだけでは、Apps を駆使して働き方が変わるまでに至りません。新しいことの実践を実際に促すためには、この新しいスキルがなにに使えるのか、そもそも得たいスキルであるのかどうか、このスキルがなににどう適応できるのか・・・など、念頭に置かねばならない要素が多々有ります。これがトレーニング単体では働き方を変えるまでには至らず、組織分析やコミュニケーションなどチェンジマネジメントの柱を網羅するべき所以です。

     

    それを踏まえて上で、ちょっと「学ぶ」という行為自体について深掘りしてみましょう。興味深いことに、新しいことを学ぶときの方法を大人と子供で比べてみると、そのアプローチは全く違うと言われています。

     

    子供が新しいことを学ぶときのアプローチは、まずはその新しいことに好奇心を持って関わってみる、というものです。極端な例で言うと、幼児は新しいものを見るとそれを触ったり、無謀にも食べようとしてみたりしますよね。幼児は新しいものに対する警戒心がないので、まずは触れてみてそれがどういうものなのかを学びます。

    大人が新しいことを学ぶときのアプローチは、今まで経験してきたことにその新しいことをひも付ける、というものです。過去に似たようなことがあったか、その似たことに対する経験や印象はどんなものだったか。大人に新しいことを教える場合、比喩や事例を用いると非常にわかりやすく効果的なのはそのためです。よってGoogle Apps のトレーニング資料(Microsoft Outlook から Gmail への移行Skype からハングアウトへの移行Microsoft Excel から Google スプレッドシートへの移行等)も、よくみていただくと今までのツールとの比較が多くあります。

     

    他にも、大人を対象としたトレーニングを行うときに覚えておくと便利なことがあります。その手法がトレーニングであれ、1対1で誰かに何かを教える非公式な場であれ、これらは有効だと言われています。

     

    • 学ぶ環境は大事です!
      可能であれば研修を行う部屋は充分なスペースを取って、学ぶための環境づくりをしてください。
      また、精神的にも安心できる空間を作ることも大事です。「質問は大歓迎です!」等、研修の場での期待値設定や姿勢を一言でも良いので冒頭にしておくのが鍵です。
    • 講師はレクチャーをするだけが役割ではありません。
      講師は生徒から意見交換や経験に基づく個人的な体験談などを引き出して、うまく場をファシリテーションしていく役割も持ちます。そうすることで、生徒が持ちうる疑問が彼らの意見交換を通して解決されたりという付加価値が生まれます。
    • 現実的な例を用いること。
      我々は学びを得る際、そのコンテンツをどう自分の世界に宛がうことができるかを知りたいのです。もし適用できる先が見当たらない場合、なかなかトレーニングの場での集中が難しくなります。講師は生徒にとってのメリットを考え、成功事例もしくは失敗例等を用いながらトレーニングをするとより効果的です。(特に失敗例からは学びも多いので、意識的にそこに焦点をあてるのも手です。)


    たかがトレーニング、されどトレーニング。

    次回も引き続きトレーニングについてのヒントを提供します。お楽しみに!

     

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