反対勢力と向き合う

バージョン 1

    皆様こんにちは。チェンジマネジメントチームの杉山です。

    今回は、お客様とお話させていただく中でもよくトピックとして挙がってくる「反対勢力との向き合い方」について書かせていただきます。

     

    まず、人はなぜ変化に反応し、恐れ、結果反対するのでしょう。

    その理由の多くは「自己価値を揺るがすものに対しての危機感」に起因するのではないでしょうか。

     

    職場で人は、自分が特定のツールに関するエキスパートであることや、特定の得意分野を持つことによって自己価値を示すことが多いと言われています。それが変化によって仮に取り上げられてしまうことで自己価値の低下や、ひいては自分がエキスパートであることで築きあげられた人間関係が崩れてしまうことを恐れます。

    よって変化に対しての抵抗の要因は、新しいことへの不安ももちろんありますが、それ以上に、今あるものを失ってしまう怖さから生まれると言えます。プロジェクトチームは、社員が今あるツールを失ったとしても新しい物を同等に利用できるスキルを得られるようサポートをしていくこと、そしてそれをきちんと社員に伝えていくことが非常に重要です。

     

    さて、そんな反対勢力には大きくわけて「オープン」と「クローズ」の2つのタイプがあると言われています。オープンな反対勢力は時にはプロジェクトチームにとって耳が痛いような不満を、声を大にして共有してきます。実は、一見厄介にも見えるこのオープンな反対勢力は、不満や不安がどこにあるのかがわかりやすいため、対応がしやすいのです。

    逆に、不満を表に出さないタイプのクローズな反対勢力は、ネガティブな声が社員間で蔓延してしまう原因となることもあり、プロジェクト進行の妨げになってしまいかねません。プロジェクトチームとしても、聞こえない不満に対応するのは難しいことですよね。

    クローズタイプの反対勢力からの声もなるべく吸い上げられるように、全社員がいつでもフィードバックを投じられるチャネルを用意して周知しておくことが非常に大事です。どんな声も、チェンジマネジメントの取り組みにとって不可欠なものであると同時に、声を聞いてもらえていると社員が感じることで当事者意識も生まれてくるのです。

     

    反対勢力と向き合う秘訣は上記以外にも様々あります。例えば相手に同調し、聞き上手であることはいつでも重要ですが、問題の解決方法に飛びつくより先に、まずは反対の理由を知ることが先決です。正しいアクションを取れるためには現状何が原因で反対の声があがっているのか把握しないことには対応の方向性を誤ってしまうので、こんな情報を聞き出してみてはいかがでしょうか。

     

    • なぜ変化が必要なのかという理由や、変化しない場合のリスク、した場合のメリットについて認知していますか?
      • もし答えがノーだとしたら、プロジェクトチームのコミュニケーションを見直し、改善してみましょう。
    • 新しいツールの使用法や使うためのスキルを得られていますか?トレーニングやサポートについて認知していますか?
      • 新しいものを使いこなす自信の欠如は不満につながります。トレーニングをシームレスに行えるような状態を提供することが吉です。

     

    ◎今回のまとめ◎

     

    冒頭で書いた通り、変化プロジェクトを遂行する上で反対勢力は避けて通れないものです。

    が、変化に抵抗する理由の根底を理解し、オープン・クローズどちらのタイプの声も吸い上げられるチャネルを作り、反対勢力ときちんと向き合い、相手の意見を深掘りしていって的確なアクションに繋げることができればプロジェクトの成功に近づくことができるとても有力なきっかけとなるのです。

     

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    第二回: 導入効果を最大限に - チェンマネメソッド  part 1

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